動線の意識を忘れずに!

生活動線が重ならないように

狭小住宅は限られたスペースに建てるため、家の中で人がすれ違うのが困難になりやすいです。そのため、なるべくすれ違いが起こらないような設計にした方が良いです。その際に考えるべきなのは、生活動線です。生活動線とは、人の動きの軌道を線にしたもので、家の中でその人がどういったルートを辿るかがわかります。生活動線は人によって異なり、家の中を動き回る人だと複雑に、リビングとトイレを行ったり来たりするような人であればシンプルになります。

そして、個人ごとの生活動線が重なる部分が多ければ、すれ違いが多くなります。したがって、あらかじめ個人がどういった生活スタイルなのかを明確にしておいて、どのような生活動線になりそうなのかを考えておきましょう。その上で、それぞれの生活動線が重ならないような設計を考えると良いです。

家事動線を短くすることが大切

住宅に関する動線には、生活動線とは別の家事動線があります。家の中で家事を行う人の軌道を線にしたものです。家の中の家事をひとりが担当するのであれば、生活動線は、洗濯機が置いてある場所と物干し場、キッチンを結ぶ線になることが多いです。そして、家事は毎日行うのが基本なので、家事動線はなるべく短くなるように考えた方が良いです。また、家事をスムーズに行うために、家事動線は他の人の生活動線と重ならず、独立していることが望ましいです。したがって、家事動線に関係するキッチンと洗濯機が置いてある場所、物干し場は近くなるような設計にしましょう。そうして、家事動線が短くなればなるほど、他の人の生活動線と重なるリスクが下がります。